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こんにちは。

昨日のオリンピックのバドミントン男子ダブルスの決勝「Chinese Taipei vs China」の試合は、興奮しました!

まさかストレート勝ちで金メダルをとるとは、嬉しい限りです!

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そして、今日から8月を迎えました。

ついこの間、2021年になったばかりな気がしていましたが、気づけば2021年も残すところあと僅かです!

そんな8月ですが、

台湾では特に祝日はありませんが、ある伝統的なイベントがあります!

それが、「中元節」です!

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「中元節」って何?

「中秋節」は知ってるけど、「中元節」は知らない…

日本のお中元みたいなやつのこと?

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おそらくほとんどの人が、「中元節」についてご存知ないかと思います。

今回は、簡単に「中元節とは何か?について、紹介していきます。

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中元節って何?

そもそも「中元節」って何のイベントなのか?

簡単に言えば、日本で言う「お盆」です。

旧暦の7月15日(2021年8月22日)は、台湾の民族的に重要な日にあたります。

仏教では「盂蘭盆節」(日本で言うお盆)道教では「中元節」と呼ばれ、毎年この日には、祖先の霊を祀るイベントが行われます。

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鬼月って何?

では、一体どうしてこの時期だけ、祖先を祀るイベントが行われるのか?

台湾では、旧暦の7月の1ヶ月間を「鬼月」(guiyue)と呼びます。

旧暦7月1日(8月8日)になると、あの世の扉が開き、そこから先祖の霊達が現世にやってくる、と言われております。

ただ、この先祖の霊達は、現世を壊しにきているのではないようです!

どうやら、現世に遊びに来ている感覚です。

言わば、あの世で約1ヶ月の休みを取って、リフレッシュのため現世に旅行に来ている、といった感じです。

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例えると、「千と千尋の神隠し」の霊達と似ています。

wooden doll
Photo by Loc Dang on Pexels.com

映画の中では、八百万の神様達が、船に乗って、湯ばあばが経営する温泉宿に、リフレッシュしに来ていましたよね!

イメージ的にはそのイメージなので、先祖の霊が現世に来るからといって、怖いイメージはありません。

(一部怖い霊もいるかもしませんが…)


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台湾では、こういった祖先の霊のことを「好兄弟」(”良き兄弟”の意味)と呼んでいます。

普通に「霊」とか「お化け」っているようりも、愛着のある親しみやすい呼び方ですよね。

「好兄弟」はあの世では美味しいものが食べられません。

そのため、旧暦の7月1日からの1ヶ月間は、各家庭では、クッキーやお菓子などのお供え物をたくさん準備して、「好兄弟」をお出迎えし、「好兄弟」が現世での1ヶ月間のお休みを楽しんでもらえるよう、お祀りします。

こういったお祀りの風習を、台湾では「中元普渡」と言います。

以上が、「鬼月」の由縁となります。

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時期はいつか

旧暦の7月1日〜31日です。

2021年今年は、「2021年8月8日〜9月6日」です!

この1ヶ月間は、台湾の各地で、クッキーやお菓子などを家の前で祀っている家庭を見かけることがあると思います。

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日本の「お盆」は、”長期休み” とか “お墓参り”などを思い浮かべ、特に何かをするっていうイメージはありません。

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台湾のお盆は、特に休みはありませんが、伝統的な風習が色濃く残っています。

「中元普渡」の先祖へのお祀りだけでなく、「好兄弟」が現世に来ているこの時期だからこそ、“やったらダメなこと” も、いくつか言い伝えられています。

その内容については、こちらの記事で紹介しています!


以上、いかがでしたでしょうか?

簡単ですが、台湾の「中元節」について紹介しました。

次回の記事で、さらに詳細の風習について、紹介していきます!

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ちなみに、

この写真は、台中の清水区にある「鰲峰山運動公園」から見える景色です。

石の道があり、そこから清水区の景色を一望できます。

私自身、霊感はないですが、何となくパワーを感じる場所だったので、

「中元節」の話に合わせて今回この写真を選びました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

By monioz

One thought on “旧暦7月は台湾のお盆「中元節」| 先祖の霊がやってくる「鬼月」とは?”

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