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こんにちは。

本日は8月14日

日本からすると、特別な日ではなく、単なるお盆休みの1日に過ぎません。

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しかし、台湾では、ある記念日です。

それは…

「七夕」です。

ん?でも、七夕って7月7日じゃない?

今日8月やし、7月7日じゃないやん!

って不思議に思う方も多いはず。


今回は、台湾の「七夕」に関して、

  1. なぜ、日本と同じ7月7日じゃないの?
  2. 台湾の「七夕」の日の伝統的な風習

について紹介したいと思います!

bamboo leaves
Photo by RF._.studio on Pexels.com

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1. なぜ、日本と同じ7月7日じゃないの?

答えは簡単です。

ズバリ、「台湾では旧暦を使っているため」です!

日本で生活していると、旧暦に馴染みのない方も多いと思うので、簡単におさらいしておきます。


旧暦とは?

phases of the moon
Photo by Alex Andrews on Pexels.com

旧暦とは、別名「太陰太陽暦」のことです。

月の満ち欠けをベースにしている暦です。

新月から次の新月までの期間が大体29日。

そのため、新月の日を月の始まりとして、次の新月が来るまでを1ヶ月とし、今とおなじで、12ヶ月を1年としています。

ただ、29日 × 12ヶ月 = 348日となってしまい、今の1年365日よりも20日弱少ないです。

そこで、約3年に一度、閏年を設けて、1年を13ヶ月にすることで、季節がずれないよう調整をしていたようです。

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新暦とは

wind turbines during golden hour
Photo by Amol Mande on Pexels.com

新暦とは、「太陽暦」のことです。

地球が、太陽の周りを1周する日数は、平均で約365日

この周期を1年としている暦が、今の「新暦」となります。

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簡単にまとめると、

  • 旧暦 : 月の満ち欠けと太陽の動きを元にした暦
  • 新暦 : 太陽の動きをを元にした暦

となります。

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日本での新暦/旧暦の歴史

日本では、明治5年まで「旧暦」が使われていました。

学校でも学びますが、

  • 1月 : 睦月
  • 2月 : 如月
  • 3月 : 弥生
  • 4月 : 卯月
  • 5月 : 皐月
  • 6月 : 水無月
  • 7月 : 文月
  • 8月 : 葉月
  • 9月 : 長月
  • 10月 : 神無月
  • 11月 : 霜月
  • 12月 : 師走

この呼び方は、旧暦の時(明治5年以前)に使われていたものです。

しかし、明治維新以降、海外との交流が増えた日本では、海外との暦の違いを不便に感じ始めていました。

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そこで!

明治6年以降、日本でも「新暦」が採用され、今に至っています。

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台湾での新暦/旧暦の歴史

台湾でも、かつては旧暦が使われていました。

日本の明治維新後、台湾でも、当時の革命家”孫文”により、世界の基準と合わせるべく、新暦(グレゴリオ暦)が採用されました。


今では、日本と同様、日常生活や仕事などでは新暦が一般的に使われていますが、

未だに、七夕などの旧暦の時からある風習などは、旧暦をベースとした日に行われています。

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長くなってしまいましたが、以上が、「本日(2021年8月14日)が台湾での七夕」である背景となります。

ずばり、旧暦をベースとしているためが理由です。

七夕に関しては、日本でも、梅雨の時期などを考慮して、新暦の7月7日ではなく、旧暦の7月7日(つまり新暦の8月中旬)に行うよう推奨している地域もあるようです。

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2. 七夕の日の伝統的な風習

scenic view of bamboo trees
Photo by Pixabay on Pexels.com

さて、改めて、今日(2021年8月14日)は台湾の七夕です!

Instagramを見ても、多くの方が七夕をお祝いしています!

日本人にとっては、「七夕 = 7月7日」というイメージが強いので、私は台湾の人達のInstagramを見て、ようやくこの事実に気がつきました。笑

そんな七夕ですが、台湾では独特の風習があることを耳にしたので、紹介したいと思います。


麻油雞油飯でお祈り!

それは、「麻油雞」「油飯」を使った風習です。

  • 麻油雞」とは:生姜・ごま油・お酒で味付けした鶏肉
  • 油飯」とは:油で炒めたもち米ご飯

「ベッドの上に、麻油雞と油飯を置き、そこに向かって、お祈り(拜拜)」をするようです。

想像しただけでも謎の行為ですが、これこそ伝統的な風習。


台湾の七夕では、女の子の神様を拝みます。

この神様は、赤ちゃんを守る神様だそうです。

台湾では、「麻油雞」と「油飯」は、女性が出産を迎えるまでの栄養をつけるために、絶対食べるべきものとされています。

神様に赤ちゃんの無事な出産や健康をお祈りするために、七夕の日に、ベッドの上に「麻油雞」と「油飯」を備えて、お祈りするようになったそうです。

baby in red shirt sitting near green bamboo tree
Photo by Hoàng Chương on Pexels.com

背景を聞くと、なんとなく理解できなくもないですよね。

赤ちゃんがいる家庭や、これから赤ちゃんを産む予定のある方は、試してみてはいかがでしょうか?

きっと七夕の神様が赤ちゃんを守ってくれるはずです!


以上、台湾の七夕について紹介しました。

皆さんの参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

By monioz

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