こんばんは。
今日は仕事を終えてから、晩ご飯を買いに近くのお店に行き、料理が出来上がるのを待っていると、急に風が強くなり、大雨が降ってきました。
最近は、夕方に突然雨が降ることが多いですが、今日の雨は一段と強い!
こんな日に傘をさして歩いてても、風が強くて、横殴りの雨がズボンや服を濡らしていく・・・。
台湾に3年も住むと、こんな雨にも慣れてきた今日この頃です。
今では、カバンの中にサンダルを常備して、いつでも履き替えられるようにしています。笑
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前置きはさておき、7月22日現在、台湾には台風6号「煙花」が接近しています。
明日には台北には1番接近するため、台湾のSNSでは
明日は「台風休み」かな?
在宅勤務の場合、「台風休み」の日は働かなくていいの?
などとざわついています。
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そもそも「台風休み」って何?
台湾に住んだことがない方なら、疑問に思うと思います。
日本の学校の休校みたいなやつ?
と想像した方もいるかもしれません。
今回は、簡単に台湾の「台風休み」について紹介していきます。
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台湾の「颱風假 (台風休み)」とは?
中国語では「颱風假」と言います。
「颱風」は 日本語で「台風」のことで、「假」は 日本語で「休み」という意味があり、そのまま「台風休み」のことです。
正式な日本語では「自然災害休業休校措置法」と言い、台湾の法律で規定されています。
台風などの天災発生時に、台湾政府が臨時休業や臨時休校を宣言することで、市民の生命や財産を守ることを目的に、この法律が制定されました。
台風による雨や風が強い日は、台湾の各都市県の役所が判断を行い、臨時休業・臨時休校措置を取るべきかどうかアナウンスします。
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私が台湾にやってきたばかりの年にも「颱風假 (台風休み)」を経験しました。
朝起きると、同僚からこうLINEが入っていました。
颱風假が出たから、今日は会社休みです!
このLINEを見て、「そんな休みがあるんか!」と驚いたことを今でも覚えています。
他にも、会社で仕事をしていると、急に昼過ぎに「颱風假」の宣言があり、急遽定時を待たずに帰宅させられた、ということもありました。
台湾では、法律として制定されているので、政府が宣言をした場合の強制力はかなり強いです。
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日本の場合、こういった法律はなく、あくまでも気象庁による「大雨警報」や「暴風警報」などのみで、
仮に警報が出ていた場合、学校は休校になるかもしれませんが、会社はそれぞれの会社の判断に任せられています。
そのため、大雨警報の中 出勤しないといけない、という経験をされた方も少なくないと思います。
私自身も、日本でそういった経験が何度もあり、雨の中自転車を漕いで出勤しているときに、マンホールで滑って転んだこともあります。笑
仮に大雨警報が出て「有給取って休もうかな」と思っても、
自分以外の同僚や取引相手などは出勤しているので、「迷惑をかけてしまうかも…」などと想像すると なかなか休みを言い出せない、という方も少なくないでしょう。
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一方、台湾では、台風接近による大雨・暴風が強い日に「颱風假」の宣言が出ると、大雨の中 危険でしんどい思いをして通勤する必要はありません。
また、ほぼ全ての会社も休みとなるため、周りに迷惑をかけてしまうと気負いする心配もありません。
大変ありがたい法律ですね!
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台湾の「台風休み」の基準は?
この法律では、自然災害を「台風」「地震」「洪水」と定めています。
中でも、「台風休み」の基準は、4時間以内に暴風圏内が通過し、その平均風速が7級または瞬間風速10級の場合に、対象地域が臨時休業・臨時休校となります。
この宣言は、台湾各地の市長や県庁が決断を下す権限を持っており、通常地方政府のホームページやテレビニュースの画面にて、宣言が案内されます。
そのため、台風が近づいている日には、テレビや自分が住んでいる地方政府のホームページは要チェックです!!
以上が簡単に「颱風假 (台風休み)」の説明となります。
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在宅勤務で「台風休み」の場合、働かないといけないのか?
そして、今回の台風接近に伴い、ネットで盛り上がったのがこの疑問。
「在宅勤務で「台風休み」の場合、働かないといけないのか?」
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元々、「颱風假 (台風休み)」の考えは1977年頃からあり、現在の法律が制定されたのは2000年頃。
この時代には、もちろん今の在宅勤務という概念はなく、仕事はオフィス、学校は校舎に行くことが当たり前でした。
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しかし!
ここ最近は、コロナ感染拡大により、企業の在宅勤務や、学校の在宅でのオンライン授業など、人々を取り巻く環境は大きく変わっています。
元々の法律は、「天災発生時に、市民の生命や財産を守ること」が目的とされています。
台風が発生した際、市民の生命を脅かすのは、間違いなく通勤通学中の移動時です。
もし、通勤通学がない在宅での勤務・オンライン授業であれば、このリスクはありません。
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そう考えると、今後「颱風假 (台風休み)」は台湾から無くなるのでは、と感じています。
実際に、台湾の労働部も、在宅勤務中に休んだ場合、会社側は「欠勤扱い」にできる、との見解を発表しています。
在宅勤務が日常的になっている現在、今後は各会社ごとに対応を決めていくことが一般的になりそうです。
まだ正式な変更はないですが、今後議論が進み、この法律自体にも、何か変化が出てくるかもしれません。
今後の動向も要確認ですね!!
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最後に
ここまでブログを書き終えて、テレビのニュースを見ると、どうやら今回の台風6号「煙花」は台湾から北にそれたようです。
最近は世界各地で洪水などの被害が深刻化しております。
台湾も他人事ではないので、ひとまず今回の台風が台湾に直撃しないようで、一安心です。
それでも雨風が強いかもしれないので、どうかみなさんもお気をつけてお過ごしください〜!!
この写真は、台中の「柳川」の風景です。
ここ最近、柳川の河川敷が綺麗に整備され、お洒落な雰囲気の観光スポットになっています。
晴れた日の夜はとても心地よく、散歩するにはピッタリの場所です!
台中で有名なアイスクリームのお店「宮原眼科」からも近いので、アイスを食べてからここまで散歩して、台中の夜を満喫するのも悪くないです。
台中に来られた際は、ぜひ行ってみてください〜!
最後まで読んで頂きありがとうございます!!