こんにちは。
本日は8月14日!
日本からすると、特別な日ではなく、単なるお盆休みの1日に過ぎません。
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しかし、台湾では、ある記念日です。
それは…
「七夕」です。
ん?でも、七夕って7月7日じゃない?
今日8月やし、7月7日じゃないやん!
って不思議に思う方も多いはず。
今回は、台湾の「七夕」に関して、
- なぜ、日本と同じ7月7日じゃないの?
- 台湾の「七夕」の日の伝統的な風習
について紹介したいと思います!
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1. なぜ、日本と同じ7月7日じゃないの?
答えは簡単です。
ズバリ、「台湾では旧暦を使っているため」です!
日本で生活していると、旧暦に馴染みのない方も多いと思うので、簡単におさらいしておきます。
旧暦とは?
旧暦とは、別名「太陰太陽暦」のことです。
月の満ち欠けをベースにしている暦です。
新月から次の新月までの期間が大体29日。
そのため、新月の日を月の始まりとして、次の新月が来るまでを1ヶ月とし、今とおなじで、12ヶ月を1年としています。
ただ、29日 × 12ヶ月 = 348日となってしまい、今の1年365日よりも20日弱少ないです。
そこで、約3年に一度、閏年を設けて、1年を13ヶ月にすることで、季節がずれないよう調整をしていたようです。
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新暦とは?
新暦とは、「太陽暦」のことです。
地球が、太陽の周りを1周する日数は、平均で約365日。
この周期を1年としている暦が、今の「新暦」となります。
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簡単にまとめると、
- 旧暦 : 月の満ち欠けと太陽の動きを元にした暦
- 新暦 : 太陽の動きをを元にした暦
となります。
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日本での新暦/旧暦の歴史
日本では、明治5年まで「旧暦」が使われていました。
学校でも学びますが、
- 1月 : 睦月
- 2月 : 如月
- 3月 : 弥生
- 4月 : 卯月
- 5月 : 皐月
- 6月 : 水無月
- 7月 : 文月
- 8月 : 葉月
- 9月 : 長月
- 10月 : 神無月
- 11月 : 霜月
- 12月 : 師走
この呼び方は、旧暦の時(明治5年以前)に使われていたものです。
しかし、明治維新以降、海外との交流が増えた日本では、海外との暦の違いを不便に感じ始めていました。
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そこで!
明治6年以降、日本でも「新暦」が採用され、今に至っています。
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台湾での新暦/旧暦の歴史
台湾でも、かつては旧暦が使われていました。
日本の明治維新後、台湾でも、当時の革命家”孫文”により、世界の基準と合わせるべく、新暦(グレゴリオ暦)が採用されました。
今では、日本と同様、日常生活や仕事などでは新暦が一般的に使われていますが、
未だに、七夕などの旧暦の時からある風習などは、旧暦をベースとした日に行われています。
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長くなってしまいましたが、以上が、「本日(2021年8月14日)が台湾での七夕」である背景となります。
ずばり、「旧暦をベースとしているため」が理由です。
七夕に関しては、日本でも、梅雨の時期などを考慮して、新暦の7月7日ではなく、旧暦の7月7日(つまり新暦の8月中旬)に行うよう推奨している地域もあるようです。
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2. 七夕の日の伝統的な風習
さて、改めて、今日(2021年8月14日)は台湾の七夕です!
Instagramを見ても、多くの方が七夕をお祝いしています!
日本人にとっては、「七夕 = 7月7日」というイメージが強いので、私は台湾の人達のInstagramを見て、ようやくこの事実に気がつきました。笑
そんな七夕ですが、台湾では独特の風習があることを耳にしたので、紹介したいと思います。
麻油雞と油飯でお祈り!
それは、「麻油雞」と「油飯」を使った風習です。
- 「麻油雞」とは:生姜・ごま油・お酒で味付けした鶏肉
- 「油飯」とは:油で炒めたもち米ご飯
「ベッドの上に、麻油雞と油飯を置き、そこに向かって、お祈り(拜拜)」をするようです。
想像しただけでも謎の行為ですが、これこそ伝統的な風習。
台湾の七夕では、女の子の神様を拝みます。
この神様は、赤ちゃんを守る神様だそうです。
台湾では、「麻油雞」と「油飯」は、女性が出産を迎えるまでの栄養をつけるために、絶対食べるべきものとされています。
神様に赤ちゃんの無事な出産や健康をお祈りするために、七夕の日に、ベッドの上に「麻油雞」と「油飯」を備えて、お祈りするようになったそうです。
背景を聞くと、なんとなく理解できなくもないですよね。
赤ちゃんがいる家庭や、これから赤ちゃんを産む予定のある方は、試してみてはいかがでしょうか?
きっと七夕の神様が赤ちゃんを守ってくれるはずです!
以上、台湾の七夕について紹介しました。
皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!