今日は、少し昔に経験したことを記録として残しておきたいと思います。
あれは2年前のこと。
まだ私が台湾に来て半年経ったくらいの頃です。
私は台湾のジムに契約し、仕事終わりにジムに行き、運動して、ジムでシャワーを浴びてから、家に帰るという生活をしていました。
私が通っていたのは「ワールドジム」っていうジムで、台湾各地に店舗がある比較的有名なジムです。
ジムの中は、ネオンがキラキラで、アップテンポな曲が流れており、若干ディスコみたいな雰囲気です(笑)
老若男女・国籍問わず、いろんな人が利用しているジムですが、感覚的には、比較的年齢層高めの方が多い印象です。
その日は、いつも通り、ランニングとウェイトトレーニングをこなし、シャワーでも浴びようと、更衣室に向かいました。
日本と台湾のジムの清潔レベルの違い
少し脱線しますが、私が通っていたいた店舗の状況しか分かりませんが、台湾のジムの更衣室や風呂場は、日本のジムと比べて、清潔感が劣る印象です。
日本のジムだと、入り口から入って、受付けを過ぎると、屋外の靴を入れる靴箱スペースがあり、そこからは裸足で更衣室に向かいます。更衣室で着替えをすませ、実際に運動するスペースの手前で、屋内用シューズを着用する、というルールになっていたので、かなり清潔に保たれていました。
しかし、台湾のジムでは、屋外用の靴を脱ぐスペースはなく、入り口から更衣室や風呂場、運動するスペースまで、地面は全てひと続きになっており、靴箱は一切ありません。
お風呂上がりに体をふく場所も、こっちは裸足なのに、他の人は外用の靴で歩いている、という状態が普通に発生します。
日本の清潔水準が、無意識のうちに私の頭の中にあるので、こういうところが気になってしまうのかもしれません…。
話が脱線して、日本と台湾のジムの清潔感の違いの話になってしまいました。話を戻します。
台湾のジムではじめてサウナを利用
私が利用していたジムのシャワーは、個室形式になっており、使用時はカーテンを閉める、というシステムです。
いつも通りシャワーを浴び、身体を洗い終わり、その日は、もう少し汗を流したいなと思い、白く曇ったガラスで覆われたサウナがちょうど目に入り、サウナに入ることにしました。
台湾のジムのお風呂には、「男好きの男がいる」っていう噂 を色んな人から聞いていたので、それまで台湾のサウナに入ったことがありませんでした。
サウナの中を覗くと、ちょうど誰もいなかったので、勢いで入りました。
日本では、毎回欠かさずサウナで汗を流していたので、久々のサウナは至福の時間でした。
知らないおじさんとサウナで2人きりに
いっぱい汗を流すこと10分。
すると、1人の小太りの中年男性が中に入ってきました。
サウナの中は、私と男性の2人きり。
私は人が入ってきたのを気にもせず、熱さと闘いながら、自分自身に意識を集中していました。
するとしばらくして、その男性が急に話しかけてきました
「很熱」(めっちゃ熱いね)
私:「對」(そうですね)
「你不是台灣人嗎」(台湾人じゃない?)
私:「我不是 其實日本人」(違います、日本人です)
それから、「台湾にきてどれくらい?」「何しにきたの?」など、他愛も無い会話をし、私も拙い中国語でがんばって返していました。
すると、突然この男性が私に言いました。
「你的這邊的毛很多」(君のこの辺の毛、多いね)
私:(ん、何の話?)
少し、この言葉に疑問を感じましたが、その人は見た感じ普通の人で、私の拙い中国語もゆっくり聞いてくれる優しいおじさん、という印象だったので、全く警戒していませんでした。
よく分からず、もう一回聞き直そうと顔をあげると、その男性は私の胸毛を指差していました。
私:(ん、なんか変な人か? おれ、そんな胸毛多く無いけどな…)
すると、その男性の手が私の胸まで伸びてきて、突然 胸毛をぬめっと撫でられました。
その瞬間、それまで全く警戒していなかった私でしたが、一気に反応し、「やばいっ!」って感じ、寒気がしました。
その男性は、私の胸毛を撫でた後、
「你的這邊的毛很亂」(君の胸毛すごくクネクネしてるね)
そんなことを言われましたが、焦っているため、愛想笑いしか出来ず、サウナを早く出ることしか考えていませんでした。
そして、すぐサウナを出て、逃げました。
サウナから逃げた後、、
正直、その男性がどういう人なのか、分かりません。
もう少し私の中国語が上手だったら、他にも色々会話があったのかもしれません。
とりあえず、この経験を、当時お世話になっていたジムのトレーナーの方に話すと、「それは間違いなく狙われていたよ!」とのこと。
トレーナーさん曰く、同じジムで、過去にも、一部の男の人が他の男の人を狙う、ようなことがあったそうです。
最後に
台湾は、性的少数者に寛容な社会で、かなりオープンです。
とても過ごしやすい社会であることは間違いありませんが、中国語が全くできなかった当時の私にとっては、驚きが隠しきれないはじめての体験でした。
今のわたしなら、もう少し会話を続けられる自信があるので、また次同じような場面に遭遇したら、突然立ち去るのではなく、しっかり言葉で話してからその場をおさめるようにしたいな、と思います。
以上、台湾での不思議な体験でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。